軽井沢のアウトレットで買物。渋滞もなく駐車場に入ることが出来て、そんなに混んではない。
これは軽井沢アウトレットのウエストとイーストの近道で、プリンスホテル中の芝生の途中。
近道となる芝生が開放されてすごく良かった☆パターゴルフもあるし、犬も人も思い思いのことをしていた。
アウトレット周辺には中国から観光で来ている人が多かった。プリンスホテルにお泊り?
前日の韓国の人たちもそうだが、日本の避暑地の印象はどうですかね?
ここ昨年あたりから日本のあちこちで中国からの観光客が増えたなぁと思った。
銀座とかでもたくさんいて、買物を楽しんでいたり・・・。中国は好景気なんだ。
70年代は中東、80年代は日本人、そして2000年代からは中国人が海外旅行の比率を占めるというがなるほどと思った。
買物を済ませ、コテージに行く前に万平ホテルに寄ってお茶をした。
アイスロイヤルミルクティーとアイス抹茶ミルク。700円と650円なり。
車寄せに立っているスタッフは本当に感じがいい。
夕方の気配がする中で今夜泊まるコテージへ向かった。
三笠ホテルに近い地域にあるそこは思っていたより暗いイメージだった。こわぇ~!
山中で電波が届かず、テレビが砂嵐だった。今夜は「電車男」なのに参ったわ。
玄関の扉の内側に「危険ですから猿にエサを与えないで下さい。」と張り紙があった。
食材を冷蔵庫に入れ、荷物を解き、台所で使うものを洗ったり、お湯を沸かしたりした。
辺りを散策しようにも暗くて怖い感じがしたので外に出ないことにした。
着替えてTシャツとハーフパンツでいると心なしか寒い。
木立に囲まれているここは陽が差し込むこともなく涼しさが保たれているのかもしれない。
まだ6時くらいだったが一通りコテージの中を見回ると何もすることがない。
砂嵐の中でニュースを観ていると、悲惨な事件が繰り返し報道されている。
同じ時間軸の中にいるというのに別世界のように感じてしまう。
気が付くと、昨日今日と人と触れ合う機会がほとんどないなぁと思った。
旅ってもっといろんな人と接する機会があって刺激を受けるものだったような・・・。
ザッツ観光地としての軽井沢は観光客を受け入れるプロだから仕方がないのかな。
それとも自分のほうが、何度も来ている軽井沢に対して傍観者としての術を身につけてしまったのだろうか。
まだ早いけどいいよねと食べて呑むことにした。
呑んだくれのテーブル。汚い・・・。酔っ払っていると気にならんのね。
ソーセージをボイルしてパンをちぎり、明太子入りチーズとマーガリンをアテにワインを呑んだ。ソーセージぷりぷり♪
五一わいんはいろんな種類があってランクもあるが、今回買ったのはエコノミー。
お安いから買ったので仕方がないが、ちょっと酸味があった。でもまずまずの味でよかった。
五一わいんは軽井沢に来るといろんな種類を買っているがはずれがない。高いのはもちろん美味しいが、それなりの値段でも不味いのがない。
フレンチベーカリーのフランスパンはジョン・レノンが大好きだったパンで、皮がパリっと香ばしく中がもっちり。
薄く切って口に入れると、きしゅっとした食感と共に味がひろがって何ともいえず旨い。
なぜここでしか買えないのかと残念になる。うちの近くでこれに近いバケットはない。
夕方からだらだらと呑んだくれて、買ってきておいたレトルトのパスタも食べながら「電車男」まで観た。
途中、相方がやけにコテージに何かいそうだ、とか侵入者がどうたら、とか言い出した。
周りは真っ暗だし、室内はやや暗め。しかし私はお酒も入って気にしていなかった。
気が付くと、五一わいん1升のうち半分くらい減っていた。1.8Lの半分。
「電車男」が終ってちょっとすると、観る番組もないし砂嵐なので寝ることにした。
相方は2階の寝室にさっさと上がってパタパタしている。さっき戸締りとか自分でしていたのに?
はしごみたいな階段を上がるともう寝ていた。階段のそばに大量のティッシュがくしゃくしゃと山積みになっていた。
???と思っていると、「蛾がいる・・・捕まえられなかった」とぼそりと言い、また眠りについた。
えええ蛾~!?と辺りを見渡すと、傍に気配を感じた。ふっと顔を向けるとパタパタと部屋の中を舞っている。
しええええ~!!!!と思いながらも、〇ンチョーのスプレー缶とティッシュを手にとった。
きゃつは2階の寝室から階段を降り、下のリビングに逃げ込んでいった。
くそう明かりを消して真っ暗なのに・・・テーブルの上は呑んだくれ食い散らかしたまま。
覚悟を決めてそれから30分くらい死闘を演じた。かすりはするけど逃げられる。
〇ンチョー、全然効かんやんけ!ティッシュにはかすった時の蛾の燐粉がべっとりとくっついている。
考えたくないが、きゃつの胴の太さは成人男子のぶっとい親指の太さくらいあり、ばっと羽を広げると握りこぶしくらいの大きさ。
相方はさっき「もういいよ」と言っていたが、こんなのが頭の上や部屋の片隅にわっさわっさと飛んでいるかもと思うと寝れねーんだよ☆
私は完全に酔いから覚醒した。夜中にティッシュを手に、スプレーを振り回し追いかける様は傍から見たら怖かろう。
何度か見失ったがやっと仕留めることができた。ティッシュで何重にもくるんで燃えるゴミに捨てた。
涼しいのにうっすら汗を感じた。ベッドに入っても目の前に梁があるのと、格闘したせいで眠れなかった。
3時くらいまで暗闇の中でらんらんと目を光らせて室内をスキャンするように見渡していた。
呑んだくれながら相方が言った言葉も頭をぐるぐるとまわり、誰かが窓の外から中を窺っているような気がして怖くて仕方が無かった。
もう永遠に朝なんて来ないような気がした。地震が来て梁に顔を潰されるか、浅間山が噴火して溶岩に飲み込まれるか・・・とも思った。
目をこらしても真っ暗で目を閉じても真っ暗で、自分の意識だけが宙ぶらりんになっていた。
(3日目に続く)