じんわり胃にしみたスープを飲み終えるとまず相方のサンドイッチが来た。
ツナのサンドイッチ。カンパーニュっぽいパンを使っている。付け合せにポテチとピクルス。
私のは?私のは?と待っていたら来た。
これがウワサのローストビーフのサンドイッチ☆パンが相方のと違う。
ゴマゴマがまんべんなくまぶしてある。黒ゴマは白髪にいいんだよね。お肌にも。
ちょっとめくってみた。いやん♪ローストビーフの色が新鮮な赤で感動。
飲み物も同時に出してくれるよう頼んでいたので一緒にサーブされた。
相方はアイスコーヒー。私は紅茶。ホットで頼んだらポットで来た。付け合せに手作りクッキー。
ティーコゼー(紅茶が冷めないようにポットにかぶせるための布地)をかぶせてくれた。
紅茶はアールグレイ。匂いが独特なのでアイスでしか飲めないという人もいますな。
でも私はホットでも平気。ひとくち飲むと渋みと苦味が舌をまぁるく刺激して香りが広がる。
年々この強い香りと味もクセになってきたなぁ。大人舌になってきたのかな?
どちらかというとフルーツフレーバーのほうが好きなのだが、自分で作るロイヤルミルクティにもアールグレイを使うようになった。
お店の人が素晴らしくいい匂いをさせた持ち手つきのカゴトレイをテラス席に面した広い部屋のテーブルの上に置いて、窓から入る風で冷ましていた。
こんな感じのトレーに新聞紙を敷いて、その上にごそっと焼きたてのクッキーがひとつひとつ等間隔で並べてあった。
お土産に買って帰ろうかと思った。(帰る時にもまだ冷ましていた。残念!)
サンドイッチひとくち分をナイフで切って開いてみた断面。構成はというと、
パン-ローストビーフ1-コールスローサラダ-ローストビーフ2-サニーレタス-パン。
なんという贅沢な断層だろう。ローストビーフ2枚に挟まれたコールスロー。ううむと思いながらパクリ☆
パンの香ばしさ、肉汁のジューシィさ、そしてコールスローの野菜の甘味と旨みが同時に口の中に広がった。
この組み合わせは初めてだけど、今までなんで別々に食べていたんだろうと思うくらいマッチしていた。
コールスローがここまでローストビーフに合うなんて・・・。
コールスローのドレッシングはなんだろう?コールスローとローストビーフの肉汁とで口内じゅわっと汁だく。
ああ幸せ~♪
よく見ると、紅茶のポットとソーサーにお揃いの絵が入っている。松ぼっくり。
お店の名前「パインズランチョネット」のパインは松なんだ。置いてある雑貨にも松ぼっくりのがあった。
付いてきたクッキーは口にいれるとホロリとくずれる感じ。とても優しいお味。
食べ終わってもまだ食べれる感じ。全てがストンストンと優しく胃に落ちていったような食事に大満足♪
会計の時にお店の人と交わした話も柔らかい。内容は忘れたけど雰囲気は覚えている。
外へ出て店の外観をデジカメで撮っていると、外出から戻ってきたこのお店のシェフ(もしかしてご主人?)がもしよかったらお二人を撮りますよと声をかけてくれた。
確認の為にもう1枚、と2回撮ってくれてありがとうございましたとお礼を言われたがいえいえこちらこそと思った。
この店をとりまいている雰囲気はとってもふわふわだった。また来たいなーまた食べたいなーと思いながら後にした。
車を停めてある町営駐車場に向かう途中の軽井沢ロータリーに面した場所にあるお蕎麦屋さん。
蕎麦好きの私もお気に入りの「川上庵」。こちらもワンちゃんOKでお水のサービスがある。
このお店はずっと気になっていたのだが、友人が美味しかったよと薦められて入ったら美味しかった。
東京にも支店があるけれど、都心なので行けていない。行くならこっちのお店で食べたいかな。
駐車料金2時間分の700円を払って(機械があるのに若いお兄さんが丁寧に機械に券を入れてお釣りを渡してくれた)次の目的地へ向かう。
グラススキーができるという草津にあるスキー場(?)の場所をナビに入れて走り出す。
本当なら相方は上高地に行きたいようだったが、7月の始めに落石などがあって復旧工事に時間がかかり、つい昨日あたりに観光が解禁になって混んでいるのと、明日は天候が崩れるというので断念した。
三笠通りを車で走り「白糸ハイランドウェイ」(三笠→峰の茶屋)を通った。300円。
いつもはもう一方の道(中軽井沢駅前から続く道)を走るのだが今回はこちらから。
車どおりも少なく、林の中を走っている間隔。すごく自然が近い。道の傍を沢が流れ、おおきなシダが繁っていた。
細い道や急勾配の道があるのに大型バスもすれ違った。ここ運転しろと言われても困るかも。
長野原まで来ると軽井沢のリゾートっぽい雰囲気ががらりと変わって落ち着いた空気を感じた。
結構下っています。スピード落ちません。
個人宅や学校などの景色を観て、生活や日常という間隔を思い出してきた。
旅のあとはほんのりせつない。まだ旅は終っていないのに、徐々に現実に引き戻されていくような。
眼前に開けた光景は、山が連なっており、ふもとに街。
大きなカーブにふられて目の前が海に見えた。
(終わり)