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近場の日帰り アーカイブ

2007年09月24日

ドライブコース考

 今日は家の中にいても風が気持ちいい。
 こんな日はどこか遠くに行きたくなるのよ。
 山 高原 湖 空 がきれいなところ限定。
 美味しいものや温泉、紅葉はオプションで。今なら箱根かな。

 軽井沢はなんとなく夏のイメージだ。
 (学生時代は冬にスキーでしか行かなかった。)
 地元の人曰く「実際は秋が最高」とのこと。
 理由は「人が少なく紅葉がきれい」なるほどうなづけます。
 秋の軽井沢は冬ソナみたいな感じかもしれない。

 箱根はオールシーズン対応という感じだ。いつ行ってもいい。
 観光スポットも軽井沢に比べると多いのかもしれない。
 車がなくても行けるという交通手段が多いのもいい。
 ロマンスカーはとってもよかったなぁ・・。

 軽井沢は観光スポットが離れているので移動は車が便利。
 駅前の駐車場に停めてレンタサイクルで廻るのがいちばん楽。
 ここ数年、毎年夏しか行かないが観光客が増えた。
 アウトレットのせいで渋滞しまくりだ。
 
 箱根では箱根湯本駅の近くか富士屋ホテルの近くの駐車場へ停める。
 それから歩いたり、登山鉄道などで観光地をいくつかまわるのだ。
 なぜか歩くのが苦にならない。食べ歩きとかするからかな。(^^)

 リゾート感がなく、いつ行ってもさびれた印象の箱根。←失礼
 観光で箱根を二分していた会社がタッグを組むというニュースがあった。
 あれからだいぶ経つけれど、進んでいるのかしら。
 観光地化の概念を履き違えてくれるなよと願わずにはいられない。
 安っぽいハリボテのようなテーマパークや、ナントカ館はもう結構。
 土地空気景色雰囲気がメイン。人工的なものはちったぁ遠慮しろ。
 あ・でもサービスしてくれる人は別物。真心こめて接してくださいな。
 みるからバイト(プロ意識皆無)の私語しまくりの人間は、やめて欲しいっす。
 不愉快極まりないんだよ!
 ヒトはその土地の印象や思い出を左右するので重要なファクターだ。

釜飯「なかい」出会い

 夕方、釜飯を食べに奥多摩まで。ずっとずっと行きたかったお店だ。夕暮れの中をひたすら車を走らせた。
 山と川に囲まれた道を走っていくと、日がとっぷりと暮れてきた。
 だいぶ道幅が狭くなってきているのに車の量は全然減らない。
 対向車も多いので「みんな奥多摩湖にでも行った帰りなのかしらん」とつぶやいた。
 「帰りが混みそうだねえ」と相方もいう。前後の車も多い。
 こいつらみんな釜飯食いに行くんじゃないだろうな。
 こんな大勢で行ったらありつけないに決まっている。
 無事に着いた時にはもう真っ暗だった。すごいド田舎。ここ東京よね?

 やっと釜飯とご対面。「焼き鳥」のサイドオーダーも忘れずに。
 いやめっちゃ美味しいやん!!感激の味だ。
 今まで食べた中で一番だった。焼き鳥も絶品。信じられない。
 私は味がついたごはんが許せないたちである。その私が主義を変えましょう。ここは美味しいです。
 しかも焼き鳥のうまさといったら・・△■*×☆▲・・である。
 私が東京でいちばん美味しいと思っている北府中にある「息庵」の焼き鳥に匹敵するくらいだ。
 ここなら遠くても来るかいがある。釜めしの「なかい」というお店。
 青梅線の川井駅からだと歩いて25分くらいかかるらしいが全然かまわないかも。それくらい美味しい♪
 車だとうちから2時間は軽くかかる。混んでいると更にかかるだろう。
 相当満足したらしい相方はまた連れてきてくれると言った。
 厳しい評価しかしない相方がここまで言うなんて・・。めっずらしーい!

釜飯「なかい」2度目

 台風が来るというのに出かけることに。
 相方は歯医者の予約をすっぽかし、ストレス解消を声高に叫ぶ。
 昨夜からまるで反抗期の騒ぎである。仕事は辛いよねえ。
 何かでうまく発散させる術を習得しないとこれからもっと辛くなる。

 「静岡へ寿司食いに行く」というプランが濃厚だったが、
 前にも行った釜飯の「なかい」に行くことにした。私の強硬なプッシュの結果だ。
 あの店の焼き鳥がまた食いたいと念仏のように唱え続けた。
 相方は一度行った場所は二度と行きたくない派である。
 同じところに行くなら他の新しい場所に行きたいといつも言う。
 ほほうそれじゃあ過去のオンナもそうなのかいと絡んだらあっさりOKに。
 まあまあ、もう大人なのでその辺はゆるゆるとね。

 昼ごろに着いたらお店の人に今日は休みだと告げられた。
 げへー!!
 でも店に来てくれた人だけは入れてくれるとのこと。
 私達が食べている最中にかかってきた電話の相手には全てお断わりの対応をしていた。

 危ない橋を渡って食べた今日もまた美味しかった♪
 お休みしたいのに店を開けてくれたお店の主人さんはすごーく腰が低かった。
 ぽつぽつとあとからあとからお客さんが来るが柔らかく対応。思わず恐縮した。
 セットメニューの一品である饅頭がなく、今日だけ豆腐に代わっていたがそれがすごい美味だった!
 無理やり豆腐のことを聞いた。(←この上まだ無体なことを・・^^;)
 「大桃豆腐」の豆腐だという。チェックだ。

 帰りに以前から気になっていた地元名産らしい「へそまんじゅう」を道端で買った。

 台風のせいか雨風がひどくなってきた中をザブザブ帰る。
 またもや途中でイオンに寄り買い物。超混んでいた。
 その帰りにTSUTAYAに寄り道。頭からズブ濡れになる。ついでに隣のスタンドでガソリンを入れる。
 ウチは相方の主義でハイオクなのだが超たけー!!マジですか!?
 ワイン入れて走ってるんですかって感じ。何年ものですか。(←まだ言うか。)
 家に着いてからすぐに「へそまんじゅう」を食べた。味は普通だった。・・ものすごく期待しすぎた。

釜飯「なかい」翌年

龍の寝床

奥多摩へ行った。釜飯を食べに。今シーズン最初の栗釜めしを求めて。

時間の感覚さえ狂いそうな曇天のなか、山奥へどんどん入っていった。

青梅を過ぎ、奥多摩路を行く頃にはアスファルトが黒く濡れていた。

東京地方、今日は雨なんて降っていないぞよと思いつつ山肌に目をやった。

幾重にも連なる山々の間からもうもうと白い煙みたいな幕が空へ立ち昇っていた。

雲でも降りて来ているのかと思った。

いつも思う。奥多摩に向かっていると山がくねくねと重なり合って奥へを誘っているようだ。

白いヴェールがかかっている今日は、その山々の際に沿って龍が寝そべって休んでいるような錯覚さえ覚えた。

昔話に出てくるような時代と場所にいるような気がする。

まだ夕方なのに薄暗い山奥に、隠れ家のようにある店に着いた。

辺りはしっとりと濡れていて、たったいま雨があがったような匂いがした。

雨水に洗われた建物と庭の自然が、くっきりと輪郭を現したような天然色だった。

連休後の平日で、店はいつもよりも早仕舞いをするというが、客は少ないながらも賑やかだった。

栗釜めしと焼き鳥に舌鼓をうち、その旨さにしみじみと感動。

定食についてきたおまんじゅうを食べきれず、そっとハンカチに包んで持ち帰ることにした。

ここは量も満足できるくらい多い。全部食べきると苦しい・・・。

会計を済ませて外に出た。山に囲まれた立地にここはある。

山のあちらこちらから白い雲が行く筋も出ていた。

さっきまで降っていた雨が山肌に染み込み、水蒸気となって空へ昇っているのだろう。

その光景を観ているとなんだか許されているような気がした。

完全な思い込みだ。空気を大きく吸い込んだ。柔らかい空気だった。

家に帰ってからお茶を淹れて持ち帰ったまんじゅうを食べた。

皮がもちもちして歯ごたえがあり美味しかったが、

あの店で感じたような心が震えるような感動はなかった。

下界へ降りてくると途端に色褪せてしまうような

不思議な魔法にかかっているのかもしれない。

帰ってくるとすぐにまた行きたくなるような

そんな場所であり店なのかもしれない。

そしていつも、今度はアレ(他のメニュー)食べるぞー☆

と思うのに結局定番を頼むという不思議な行動をとってしまう。

いつまでたってもメニューを制覇できない妖しの店でもある。

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